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東京警察病院 救急科

 

東京警察病院について

東京警察病院は、昭和14年に警視庁の組合(自警会)が作った通常の一般病院 で、公立ではありません。一般の人に開放された415床を有する中野区の中核病院 です。
しかしながら警視庁の協力病院として、有事には様々な活動を行っています。平 成7年上九一色村でのオウム事件・平成8年ペルー日本大使公邸人質事件と平成 25年アルジェリア日本人人質事件に医師と看護師からなるに医療チームを派遣し ました。


集中治療センター(ICU/CCU)の紹介

当院の集中治療室は、飯田橋に病院があった時代に、外科病棟に重症管理室をつ くり、術後や重症の患者をそこで治療していたことから始まりました。昭和60年 に病棟が新築され、ICU4床、CCU3床として実際の集中治療室がスタートしました。 ICUは外科の一グループが管理し、血液浄化療法(現在のCHDF)や人工膵療法さら には急性膵炎の治療に関しては全国的にも最先端の治療を行っていました。平成 20年4月の中野移転をうけ、8床のICU/CCUが新設されました。基本的にはオープン タイプの主治医制ですが、重症救急患者は救急科が担当となります。CCUも併設し ており、循環器疾患も重症化した場合には連携して診療にあたっています。年間 の入室件数は800例程度、救急センターからの直接入室は200例程度です。集中治 療センター内に常備している高度医療機器は、補助人工心肺装置1台、急性血液浄 化装置2台、個人用透析装置1台、脳低温装置3台、さらにEvita XLやHAMILTON C2、 BiPAP Visionなどの人工呼吸器、循環動態モニター装置としてEV1000、FloTrac Sensor、PreSep Oximetry Catheterなど最新の設備を備えています。



救急センター(ER)の紹介

救急センターは、初療室7床(重症対応3床、一般軽症対応4床)と観察室6床を有 し、救急診療専用のスペースとして独立しています。放射線科が隣接し、一般撮 影・CTのみならず、MRIや血管造影も安全かつ迅速に撮影することができます。 平日昼間帯は救急科医師が中心となって、いわゆるER型の救急診療を行っていま す。夜間・休日は当直医(5-6名:救急科・内科・外科・脳外科・整形外科・産婦 人科など)が対応しています。年間の救急車搬送件数は、5000件程度、救急診療 件数5500件程度です。
当院は三次の救命センターではありませんが、重症者の搬送も多く、救急センター からの集中治療センターへの直接入院は、病院全体の緊急入院の約10%を占めてい ます。また、城西地区(新宿・中野・杉並)では数少ないヘリポートを備えてお り、東日本大震災時には、被災地の福島県からの人工呼吸器装着中の患者の受け 入れも行いました。


救急科について

現在は、専属医4名、他科からの出向1名、非常勤医4名、初期研修医1-2名、救 急救命士3名の体制となっています。

(1)救急科で診療する疾患
救急車で来院される通常の救急の患者すべてに初療を行います。内科系疾患で 多いのが、めまい・一過性意識消失発作・消化管出血・脱水・肺炎・呼吸不全な どで、外科系疾患では、外傷が最も多く、簡単な脱臼や骨折を含む四肢外傷や頭 部・胸部・腹部打撲などを担当します。他に急性膵炎や腹膜炎などの急性腹症、 急性の薬物中毒、横紋筋融解症、皮膚軟部組織感染症や熱中症・低体温症などの 環境異常疾患にも対応します。

(2)診療内容と特色
当院の救急科医師は、ER physician(ER医)の基盤の上に、重症患者を扱う Intensivist(集中治療医)や緊急手術を扱うAcute Care Surgeon(外傷救急外科 医)を目指しています。救急科として、集中治療センターも担当していることか ら、一般患者から重症患者も担当し、時に緊急手術も担当します。救急で来院し た重症患者の集中治療センターへの入室は非常にスムースです。他科との連携も うまくいっており、救急センターや集中治療センター内で、専門各科と一緒に治 療にあたることができています。集中治療センターでは人工呼吸管理・各血液浄 化法・経皮的心肺補助装置・脳低体温療法などの高度医療を駆使し、各科と連携 しながら先進的な診療にあたっています。
当科で習得することができる資格は、救急専門医と集中治療専門医です。北米 ER型救急医をめざす方以外にも,集中治療指向の救急医の育成にも力を入れてい ます。
また、Off-the job trainingとして、BLSとICLSを救急科医師が中心となって開 催しています。
もともと外科の一グループが救急集中治療科(現在は救急科)として独立した 経緯から、新設された救急科というより自分たちの病院の代表としてみられるこ とが多く、院内の救急医療体制を完全に取り仕切っています。病院サイドからも さらなる発展を期待されており、一緒に働いていただけるやる気のある救急医を 募集しています。初期救急や重症管理もマスターし,他科の専門医を目指す方も 歓迎します。救急センター・集中治療センターが主な活動の場になります。他科 との関わりが多い部門ですので,積極性と協調性のある方を希望します。興味を お持ちの方は是非一度見学にいらして下さい。

〒164-8541 東京都中野区中野4丁目22番1号
東京警察病院救急科 金井尚之
mkanai@mvh.biglobe.ne.jp
東京警察病院人事課 須田孝之
jinji@keisatsubyoin.or.jp
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