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自治医科大学附属 さいたま医療センター

大宮駅「東口」から国際興業バス
→自治医大医療センター下車 約10分
大宮駅「東口」からタクシー
→約8分
地図

はじめに

救命救急センターの入院者内訳

私たち自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科・救急部・集中治療部は、急性期で広く活躍できる総合医を育成することを目標にしています。研修を受ける本人と相談しながらテーラーメイドの研修プログラムを作成し、経験豊富な指導医のもと、自施設だけでなく国内外の施設で多様かつ豊富な症例を経験し、最高のトレーニングが受けられる環境を整備します。その過程で、急性期総合医として説得力のあるディスカッションができ、それにもとづく意思決定ができるようになることを最大の目標にする一方、重症患者を救命するための実践的な技術や判断力も養います。いずれの道に進んでも、研修終了後には、世界標準のプロフェッショナルな急性期総合医になることができるでしょう。

当施設の特徴

当施設は、国内でも指折りの心臓血管外科センターとして年間500件以上の開心術を行っています。このような心臓血管外科周術期症例は、我々麻酔科医師が術中を、集中治療部医師がICU入室から退室まで術前・術後を、救急部医師が緊急症例の初療を行いますので、多様な循環器系疾患を学ぶことが可能です。また、気管切開を含め外科手術を除くほとんどの侵襲的手技を我々のチームが行うので、十分な経験をつむことができるでしょう。

その他、ICUに入室する約3割は内科系の疾患で、敗血症を筆頭に造血幹細胞移植後の多臓器不全など、多彩な症例を経験することが可能です。また、救急部では、敗血症、脳卒中、各種循環器疾患を中心に、主として内科急性疾患の初療を広く学ぶことがでます。現在のメンバーのバックグラウンドは、麻酔、救急、内科、循環器科、血液科、外科、心臓外科など多様で、相互に不得意な分野を補いながら急性期総合医療チームとしての機能を最大限に高めています。

大学附属病院でありながら臨床が重視され、各科間の協力体制も良好です。また、M&M(morbidity & mortality)カンファレンス、RST(respiratory support team)、RRS(rapid response system)など、院内横断的に多科・多職種が関わる活動が盛んで、我々のメンバーがその中心的な役割を果たしています。

研修の過程で、希望者には単施設・多施設臨床研究や基礎研究を計画・実践し、成果を国際学会や国際雑誌で発表する能力を養い、学位取得をサポートします。

国内外の他施設での研修を積極的に推奨しています(下記参照)。

当科のモットー
1.来るものは拒まず、去る者は追わず
2.やりたいことをやりたいだけ、やりたくないことは最小限に
3.メンバー個々のハピネスを追求し、長く将来をサポートします

研修プログラム

救急科コース

主として当センター救急部における研修を中心に、他施設での研修を含めた救急初療研修、当センター集中治療部での研修を行い、最初に救急科専門医の取得をめざし、その後、総合診療型のERドクターや集中治療などのサブスペシャリティーを目指すコースです。

麻酔科コース

主として当センター手術室における研修を中心に、他施設での研修を含めた各科麻酔の研修、当センター集中治療部での研修を行い、最初に麻酔科専門医の取得をめざします。その後、集中治療、心臓血管麻酔、ペイン、緩和医療、小児麻酔、産科麻酔などのサブスペシャリティーの専門医を目指します。

集中治療研修コース

すでに何らかの専門医を取得し、集中治療専門医を取得するために1年以上の研修を希望する方のコースです。

短期研修・見学

1〜6ヶ月程度の他施設からの短期研修や、見学を随時受け入れておりますので、お気軽にお問い合わせください。また、当センター内の他科ローテート研修も積極的に行っています。

研修の実際

ここでは主として集中治療研修についてご紹介します。
麻酔科についてはこちら
救急部についてはこちら

ICU教育的回診

  • AM 7:45 モーニングレポート:当直医からの簡単な申し送り。当直中に生じた疑問に関して当直医が「ミニレクチャー」を行い、知識の共有を図っています。
  • AM8:15-11:30 モーニングラウンド:各患者のレジデント、フェローがベッドサイドでプレゼンテーションを行い、臨床研究データ、生理学、薬理学をベースに患者の病態に関して十分時間をかけたディスカッションを行い、治療方針を決定します。
  • 指導医によるベッドサイド・ティーチングにより、"生きた知識"を身につけることができます。

カンファレンス、レクチャー

  • 研修医レクチャー:週1〜3回
    当科レジデントやフェローが初期研修医に向けてベーシックなレクチャーを行います。
  • ジャーナルクラブ:毎週金曜日
    集中治療医として知っておかなければいけいないランドマーク研究や、議論の多い研究を批判的に読み、ディスカッションを行います。
  • 症例検討会(英語):毎週火曜日
    Alan T Lefor教授(米国外科専門医)をお招きして、ケースカンファレンスを行います。
  • Fujimoto教授とのジャーナルクラブ(英語):2か月に1〜2回
    Wilfred Fujimoto 客員教授(米国内分泌代謝専門医)をお招きして、ジャーナルクラブを行います。
  • M&Mカンファレンス:月に1〜2回
    ICU関連の重大事象を対象に随時開かれます。多職種、多科が集合して開催される場合も多く、外科系診療科全体で毎月第3火曜日に行うものもあります。
  • リサーチ・カンファレンス:週1回
    医局員が進行中の臨床研究について発表し、それぞれの進行状況を確認します。積極的に多施設研究に参加してデータ収集を行っています。
  • グランドラウンド:月1回
    その分野のエキスパートである外部講師や当センター指導医による包括的なレクチャーが開催されます。同時に、科・部合同のM&Mカンファレンスやリサーチ・カンファレンスを行っています。

国内・海外研修

当センター職員としての席を残しながらの1〜6か月の短期留学、あるいは、当センターを休職して1年以上の長期留学も可能です。留学後、当センターに戻り、得た知識や経験を還元することが原則ですが、お礼奉公的に、長期にわたり当センターに縛られることはありません。

現在まで実績のある留学施設・関連施設は以下の通りです。

  • 東京ベイ市川・浦安医療センター 集中治療科
  • 沖縄県立中部病院 集中治療部
  • 湘南鎌倉総合病院 集中治療部
  • 倉敷中央病院 救急科・集中治療科
  • 神戸市立医療センター中央市民病院 集中治療部
  • 東京女子医科大学 集中治療部
  • 自治医科大学附属病院感染症科、東京医科大学附属病院感染症科
  • University of Toronto (Critical Care Medicine International Fellowship Program)
  • LDS Hospital, Salt Lake City (Intensive Care Unit, Visiting fellowship)
  • University of Miami Miller School of Medicine (Department of Anesthesiology, Residency and fellowship training)

大学院、学位

研修終了後、大学院への進学も推奨している他、論文による学位取得も積極的にサポートしています。現在まで実績のある留学施設・関連施設は以下の通りです。

  • 自治医科大学(緩和医療)
  • 東京医科歯科大学(臨床疫学)
  • 京都大学(医療経済学)
  • 東京大学(医学系研究科公共健康医学専攻)
  • Mahidol University (Mahidol-Oxford Tropical Medicine Research Unit, Faculty of Tropical Medicine, doctor degree)

指導医募集

研修希望者だけでなく、指導医として臨床、教育、研究に熱意のある方も募集しています。救急、麻酔、集中治療それぞれの専門や、研究業績に応じて、ポジションを用意します。

自治医科大学さいたま医療センター 麻酔科・救急部・集中治療部 讃井將満
048-647-2111
msanui@jichi.ac.jp
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