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名古屋市立大学病院集中治療部

 

40年以上続く伝統の集中治療部門

名古屋市立大学病院集中治療部は、日本で最も歴史のあるICUのひとつです。日本の集中治療医学のパイオニアであった麻酔科初代教授(故青地修)が中心となり、昭和44年に創設されました。開設当初から一貫して麻酔科により運営されており、その精神は40年以上経った現在も変わらず、三代目教授(祖父江和哉)の下、スタッフ全員に引き継がれています。

当院ICUは麻酔科または集中治療の専門医資格を持つ12名のスタッフドクター、11名の臨床研究医(フェローに相当)、そして9名のシニアレジデント(後期研修医)からなる本格的ICUです。勤務スタイルは全員が麻酔科兼務ですが、麻酔科と集中治療部は完全に一体化しており、全員が常にICUと深く関わっています。

手術件数増加による人手不足のためICUから撤退する麻酔科が多い中、当院では一本筋の通った「完全なるclosedシステム(麻酔科が主科となり投薬や指示出しなど全ての責任を負う)」を守り抜いてきました。また、そのような確立されたclosedシステムを学びたいという他大学からの研修生や、年単位での国内留学者も積極的に受け入れています。最近では、全身管理を学びたいという小児科専門医からの転向者も増えており、そのような方へのニーズにも対応できるよう、常に門戸を開いています。


多岐にわたる成人症例、豊富な小児症例、地域のPICUとしての役割も

当院ICUのベッド数は10床で、術後、内科系・外科系重症疾患、救命救急センターからの入室症例など幅広い領域の全身管理を必要とする患者が対象です。ベッド数こそ多いとは言えませんが、重症度は高い患者が多い状況です。中でも小児症例が多いのが当院ICUの特徴です。

今年度より名古屋市立大学病院は救命救急センター指定となり、経験できる症例もさらに多彩となっています。小児先天性心疾患を含む術後管理症例に加えて、重症肺炎、急性心不全、Septic shock、MOF、劇症肝炎、脳炎など種々の重症症例、救命救急センターからは蘇生後(低体温療法など)、多発外傷、急性中毒などの症例が昼夜の別なく入室してきます。当院が得意としている小児集中治療では、愛知県のみならず隣県の3次病院で対応不可能と判断された「県境越えドクヘリ搬送」も多数あり、東海地方における実質的PICUの役割も果たしています。近い将来PICU増設も計画されており、今後、ますます小児症例が増えることが予想されます。


Closedシステム、充実した教育体制、多彩なスキルを持つ指導医たち

日々の集中治療診療は麻酔科医で構成される集中治療医により、全ての治療・投薬・検査の指示が行われています。毎朝のカンファランスでは、診療科担当医やその他の関連診療科医師との綿密なディスカッションの下に治療方針を決定していますが、二重投薬などを防ぐため、指示出しや投薬も含めたICU入室中の患者管理は集中治療医に「全て」任されています。40年を超える一貫したclosedシステムの実績があるため、他科からの信頼は厚いと信じています。

カンファランスは若手の重要な教育の場でもあります。シニアレジデントや臨床研究医は自然にプレゼンテーションスキルが磨かれ、指導医からの質問やフォローにより日々鍛えられています。この他にも、放射線科専門医との画像カンファランス、感染制御チームとの感染カンファランスなどを定期的に開催しています。

当院のICUの一番の魅力は「充実した指導教育体制」です。今年度からはさらなる教育体制の充実を狙い、綿密に計画された抄読会や建設的なM&M(Morbidity& Mortality)からなる勉強会を毎週水曜日に開催し、指導医から研修医まで熱い議論を交わしています。レジデント向けには、毎週月曜日に症例検討会(よろず相談会)を行い、自由な雰囲気で気楽に日々の疑問を解決できる場を作っています。Semi-openな企画として、現在最も勢いある旬の若手講師を招く「若しゃちセミナー(若手対象)」、エキスパートを招いての「金しゃちセミナー(指導医も対象)」、コメディカルも含めた全医療スタッフが対象の「桜山周術期チーム医療セミナー」などを、数ヶ月に1回のペースで開催し、知識のアップデートに努めています。

当院ICUは多彩なスキルを持つ人材を有しています。呼吸生理、感染管理、神経生理、栄養療法、小児病院での経験、PICUなどの幅広い分野を得意とする指導医が豊富にいることが、名古屋市立大学病院集中治療の一番のウリです。この多彩なスタッフが一丸となって、臨床、教育、研究に日々努力しています。

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