施設紹介

ホーム > 施設一覧 > 東京医科歯科大学病院 集中治療部

東京医科歯科大学病院 集中治療部

 

施設紹介

東京医科歯科大学病院は東京の中心、御茶ノ水に位置しています。2023年10月にオープンした機能強化棟(C棟)に我々のGeneral ICU(G-ICU)があります。24時間365日集中治療医がICUに専従し、semi-closedの体制で14床運営しています。術後重症患者や内科疾患がベースの院内急変患者に対して高度な集中治療を行っています。入室患者は年1000名前後、そのうち約3割が緊急入室です。

沿革

東京医科歯科大学病院の集中治療部は、2006年に着任された今井孝祐教授を中心として運営されていましたが、2016年には大学院講座名を生体集中管理学と名称変更し、初代主任教授に米国より重光秀信が着任しました。2021年10月には若林健二教授が着任し、世界標準の集中治療を提供すべく、多職種回診を始めた米国式システムを国内でも先駆けて導入し、国立大学唯一の独立型集中治療医学講座として、領域における国内のフロントランナーとしてのポジションを確立して参りました。

当部の特徴

1) 多職種回診を中心とした診療スタイル
我々の診療の核となるのが朝の多職種回診です。集中治療医、各科主治医、担当看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士、管理栄養士を交え、1症例5-10分で情報共有と診療方針の決定を毎日行っています。多職種回診は診療の質をあげるだけでなく、ICUスタッフは回診の司会を務めることでリーダーシップやタイムマネジメントなどを学ぶことができます。回診終了後は毎回デブリ―フィングを行い、回診での良かったことや問題点を振り返り、日々成長することを目標としています。 多職種回診の取組は院内ではチーム功労賞を授賞し高く評価されています。

2) Critical Care Outreach Teamを中心とした安全管理と質改善の発信
東京医科歯科大学病院では、院内急変患者の予後改善を目指し、Risk Assessment System(以下RAS)の運用を2017年3月から開始しました。RASは一般的にRapid Response System(RRS)と称される院内急変対応システムで、患者に対する有害事象を軽減するために迅速な対応を要する、バイタルサインの増悪を含む急激な病態変化を覚知して対応するために策定された介入手段です。現在、RASチームは集中治療部の医師と看護師のコラボレーションにより構成されており、平日午前中に緩和病棟を除く全病棟を対象に、チームによる病棟回診を行っています。年間400件近くと日本有数の相談を受けており、病院全体の安全管理、質改善に重要な役割を担う機会を多く得られます。

3) バラエティに富んだスタッフ
2024年1月現在11名の集中治療科専門医が在籍。麻酔科専門医、救急科専門医、内科専門医、小児科専門医、外科専門医を背景とした医師が働いています。誰でも入りやすく、かつ誰でも多くの学びを得られる環境です。

4) 無理のないシフト制勤務
勤務はシフト制で日勤と夜勤の二交代制勤務を基本とし、申し送り後には帰宅出来ます。平日日勤は集中治療科専門医・専攻医合わせて2-3名と初期研修医1-2名で診療にあたります。夜勤は1名体制ですが、慣れない間はバックアップ体制を敷きます。育児中のスタッフに対しては勤務時間の調整を行っています。教育的カンファレンスは全て平日業務時間内に行っております。

5) 充実した教育・指導体制
毎週火曜日はAcademic dayと名付け、症例検討、レクチャーを実施しています。双方向性で多くの知識や議論する力を得ることができるものとなっています。また、新専門医制度にあわせて、内科後期専門研修にICUを組み合わせたプログラムを実施しています。





研究・学位取得

1) 基礎研究
細胞外小胞の急性期疾患における役割、ARDS・肺障害、ECMO、肝不全など主なテーマです。Imperial College London麻酔・集中治療科の主任教授である高田正雄教授との国際共同研究を行っており、成果は国際学会でのawardを授賞しています。東京工業大学・国立成育医療研究センター・都立小児医療センターICUなどとも共同研究を行っています。

2) 臨床研究
ICUにおける栄養、感染症、終末期倫理、多職種回診など様々な観点から研究テーマを立案、実施しています。多くの産学連携研究も行っており、ヤマハ、シャープ、リクシルなどといった企業との共同研究実績があります。また、東京工業大学との共同研究も盛んです。

3) 学位取得
フルタイムの大学院生、社会人大学院生のいずれも柔軟に対応可能です。学位取得のための論文もサポートします。

おわりに

現代における集中治療は重症化を予防するための取り組みや、ICU退室後の生活の質まで見据えた治療介入なども注目を浴びており、常に多くの新しいことに満ちています。海外における集中治療は重要性と存在感を急速に増しており、独立した専門領域としても大きな発展を遂げつつあります。日本における集中治療はまだ多くの「伸びしろ」があります。明日のICU領域のリーダーを育てるべく、教育熱心なスタッフが集まっている東京医科歯科大学ICUで、皆さんも私達と一緒に明日の集中治療を創りませんか。

是非ホームページをご覧ください!
URL:https://tmdu-icu.jp

三島有華
ykmishima.icu@tmd.ac.jp

ページの先頭へ